但馬旅人生活拠点。
Vol.7 《豊岡市》
「但馬旅人生活拠点。」は芸術文化観光専門職大学で活動するサークルのひとつです。同大学初の学生劇団で、「但馬に演劇を届けたい、世界に但馬を届けたい」という想いから、2021年9月12日に設立しました。
―演劇を届ける
「但馬旅人生活拠点。」を代表してお話をしてくれたのは、芸術文化観光専門職大学2年生の萩野結衣さんです。地域の公民館やホールでの公演活動、地域のイベント出演など、企画と運営を中心に広報も担当しています。サークルの仲間と、日常の傍らに演劇が存在する地域の実現のため、但馬に演劇を届ける下地づくりに日々奮闘しています。
「豊岡市では豊岡演劇祭の開催や城崎国際アートセンター設立をはじめ、演劇を見る機会は増えましたが、小中学生などは地理的困難により足を運びづらい現状があります。私たちが主催する『但馬に演劇を届ける2024 たじたび★但馬ツアー』のイベントは、誰もが気軽に観劇ができるように、演劇とふれるきっかけを作るために開催されました」と教えてくれた萩野さん。『但馬に演劇を届ける2024 たじたび★但馬ツアー』とはどのようなイベントなのでしょうか。
―より深く知り、繋がる
「但馬に演劇を届ける2024 たじたび★但馬ツアー」とは、但馬の各地域を巡りながら対話を重視した演劇ツアーで、今年で3年目の開催になります。
演劇により親しんでもらうために同サークルが注目したのは、「演劇に対してとっつきにくさがあり、内容がわからないまま終わってしまう」という地域の声でした。演劇ツアーでは、そういった点を解消するため、30分の短い演劇を見た後に感想を話し、文字にして感覚を共有するレクリエーションを行います。その後はおはなし会という流れで、参加した方がより深く交流できる場にすることで、演劇がわからないで終わらないように、また演劇へふれる1つのきっかけとなるように工夫しているそうです。
演劇をきっかけに但馬のことも、専門職大学の学生のことも、その人自身のことも、お互いのことをより深く知れるような空間を目指してイベントを企画しています。
(画像:<左>たじたび★但馬ツアー演劇作品「はこ明け物語」の演劇風景<右>レクリエーション「ひらく」の様子)
「今年度は、創設メンバーが卒業して初めての公演となります。これまで先輩方が築いてきた地域の方との結びつきを、引き継げるのか不安でしたが、今年も変わらず来てくださる方がいたり、私たち自身が地域に出て繋がった方がツアー公演にも来てくださって、それがうれしかったり励みになったりします」と、萩野さんは笑います。
(画像:学内広報、掲示板の様子。様々なイベントが張り出されているスペース)
そして今年から「但馬旅人生活拠点。」では、新しい理念のもと、学生広報にも力を入れています。新しい理念とは、芸術観光専門職大学の学生が「但馬旅人生活拠点。」の演劇を見に来ることで、但馬地域の様々な場所に足を運ぶきっかけをつくることです。
というのも学生のほとんどが但馬外の出身で、但馬地域を知らない人ばかりということ。また、地域の方々からも、学生の方と交流したいという声を聞くからだそうです。
学内にある掲示板には但馬に不慣れな学生たちも足を運びやすいように、イベント会場までの移動手段などがチラシと一緒に掲示されていました。
―但馬旅人生活拠点。のこれから
「5年、10年と、但馬と学生をつなぐ劇団が続けばいいなと思います。続いていく中で、演劇を通して多様な価値観にふれ合う機会を作り、私もあなたもありのままで良いんだよということを伝えていきたいです。また間接的に豊岡演劇祭などの活動を、但馬地域内に浸透させるお手伝いができたらと思っています」と語る萩野さん。
「但馬旅人生活拠点。」は、これからも演劇で人と人、地域と学生を繋いでいきます。
ツアーは2024年10月~2025年2月開催予定です。
※2024年12月時点
詳細は下記(HP)をご覧ください。
但馬に演劇を届ける2024 たじたび★但馬ツアー(但馬旅人生活拠点。)
身近な演劇へとふれるきっかけの一つにぜひ、足を運んでみませんか。
Name | 但馬旅人生活拠点。 |
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