和田山地区地域自治協議会

Vol.9 《朝来市》

兵庫県朝来市和田山町枚田(ひらた)にある和田山地区地域自治協議会では、2014年からまちづくりの一環としてリサイクルペットボトルを再利用したイルミネーションイベントを開催しています。例年12月初旬〜1月初旬にかけて開催されていたイベントを、再構築したクリスマス・プレイベント「光のつどい」は、イルミネーションの鑑賞に加えて出店やダンスなども楽しめる、ふれあい交流の場となっています。

―和田山地区地域自治協議会とは


(画像:(左)和田山地区地域自治協議会の事務局、また活動場所の一つであり、クリスマス・プレイベント「光のつどい」のイベント会場である朝来市防災センター。(右)イベントのチラシ。近隣の小学校などに配布されている)

和田山地区地域自治協議会は、兵庫県朝来市に11 ある自治協議会の一つです。2008年9月に設立以来、地域住民やその家族が「住み続けたい」「帰って来たい」と思えるまちづくりを行うため、住民や団体、企業と連携して、より良いまちづくりのために活動しています。組織内に「和づくり・出合い部会」、「安全・安心・定住部会」、「自然・生活環境部会」、「広報部会」といった4つの部会が存在しており、一年を通して地域の防犯や安全、自然環境の保全や地域の環境美化、イベントの企画運営などさまざまな事業に取り組んでいます。

これまで同協議会が実施してきたイルミネーションイベントも、事業活動の一環です。見上げるほど大きな9基のペットボトルツリーとイルミネーション、チューブライトの手作りメッセージを使用して、冬らしい華やかな光景を楽しむ場として運営されてきました。

2024年12月7日に実施したクリスマス・プレイベント「光のつどい」は、「和づくり・出合い部会」と有志が中心となり、コロナ禍による活動規制で以前にも増して減少傾向にあったまちづくりやふれあい交流の場を、再び盛り上げていくために企画されました。

 

―冬空の下で楽しむ交流


(画像:2024年12月7日に実施したクリスマス・プレイベント「光のつどい」の様子)

「ペットボトルツリーの展示とイルミネーションだけでは、観に行くだけで終わります。今回はそこにパフォーマンスやバザーを加えて、その場に集った人たちが食べたり、聴いたり、踊ったりという場にできればと考えました」と話すのは同協議会 事務局 事務長の松原敏典さんです。もともと6年間、同協議会の広報部会に所属していたこともあり、縁あって3年前からこの協議会の事務に携わっています。同イベントでは、内容の企画運営、チラシ制作、設営などの全般を主導しています。


(画像:(左)今回のイベントでも好評だった、ふれあい鍋。(右)地区内の区長が毎年考えているイルミネーションメッセージ。「☆光れ!わだやま☆」には、和田山地区が光り輝くような住み良い地区になるようにという願いが込められている)

イベントは16時30分から18時まで開催。17時に朝来市長のカウントダウンとともにツリーをはじめ、全てのイルミネーションの点灯式が行われました。ペットボトルツリーとイルミネーションで彩られた会場には、バザー出店(ふれあい鍋・やきいも・ポップコーン・綿菓子・たこ焼きなど)とダンス、歌謡、楽器演奏の催し物が用意され、多くの人で賑わいました。

また、イルミネーション自体は同イベント後も約1ヶ月ほど楽しめるようになっており、フォトスポットにもなっています。(点灯時間は16時30分〜22時まで)

親子連れやその親族など幅広い年齢層の方が参加してくださいました。入れ替わり立ち替わり約400名ほどですかね。ふれあい鍋は200名分を用意していたのですが、45分であっという間になくなってしまいました。ほかの出店のものも全て完売して、喜んでもらえましたね」とうれしそうに笑う松原さん。冬の寒い中での準備は大変な面もあるとしつつ、同協議会の役員をはじめ運営スタッフとが協力し合って実現したイベントに、確たる手応えを感じています。

「ふれあい鍋の鍋料理は、『和づくり・出合い部会』の女性陣が腕を振るいました。やきいもは、和田山地区地域自治協議会が運営している児童の体験活動『土曜チャレンジ』で、地域の子どもたちと一緒にさつまいもの苗を植えて収穫したものを活用していて、ペットボトルツリーの色付けの一部も、その子たちがやってくれたもの」だとも教えてくれました。

 

―地域で過ごす時をより良く

イベントの企画案の選定については「山陰地方は雪が降り、どうしても暗く寂しい冬になりがちです。そこで少しでも心あたたかく楽しく過ごせればという思いもありました。イルミネーションは車があればどこでも観に行けますが、高齢者の方を含むいろいろな方に近場で気軽にイルミネーションを観られて、温かい鍋やアクロバットなダンスを楽しみながら、地域の人たちとも交流できる場にしたくて。また、『但馬の冬は決して寂しくないんやで』と子どもたちにも感じてもらい、いつかその記憶を思い出して地元に帰ってきてもらえる、一助になればと思います」と松原さんは話します。

今後の展望として、同協議会の活動や和田山地区の情報発信の充実と、朝来市にいる外国人の方も招いたイベントの企画も考えているそう。そのため、この3月にはHPの立ち上げを行い、ゆくゆくは和田山特派員(仮称)という情報発信チームの結成も予定しています。気になるイベントの情報や活動は、和田山地区地域自治協議会へお電話でお問合わせください。

SNS上で顔合わせや交流もできる昨今だからこそ、現地に足を運ぶことで生まれる交流や発見、喜びを体感しにきませんか。

 

Name 和田山地区地域自治協議会
Info ■ 和田山地区地域自治協議会
  [TEL] 079-666-8290

■ クリスマス・プレイベント「光のつどい」
[所] 朝来市防災センター
(兵庫県朝来市和田山町枚田609)
[料]入場料無料(出店一部有料)
  ※駐車場はパチンコ店ダイナムの隣、またはJAたじま和田山の指定駐車場をご利用ください。
[問] 079-666-8290
(和田山地区地域自治協議会)

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