なさぶし(ろくじょうさん)
奈佐節(六条さん)
奈佐節は鎌倉時代に生まれました。18世紀になって、豊岡にあった福成寺が出石城主の招きにより移転することになりました。檀家の人々が生活の支えを失い嘆き悲しんでいたところへ、さらに大水害が奈佐地区一帯を襲いました。そこへ、法如上人(一向宗第17代京都西本願寺住職)が、復興の慰問にこの地を訪れました。人々はたいそう喜び、法如上人を歓迎するために、歌い踊ったことが現在の形のはじまりといわれています。
戦前までは、奈佐地区を含む円山川下流一帯では奈佐節(六条さん)は盛大におこなわれていましたが、戦争で踊り手が少なくなり、自然消滅しつつありました。しかし、のちに住民から地区芸能の復活を望む声があがり、保存会が結成され、古老から歌や振り付けを聞いて、再び奈佐節が蘇りました。現在はふるさとの文化と誇りを大切にしようと、後継者を育てる活動を積極的に行なっています。
名称 | 奈佐節(六条さん) |
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ところ | 豊岡市奈佐地区 |
文化財指定 | 市指定無形民俗文化財 |
開催日 | 随時 |
保存会名称 | 奈佐節保存会 |
連絡先 |
豊岡市教育委員会 教育総務課 文化財室 Tel 0796-21-9012 |